2020/5/2

(シロダーラコラム)脳波測定結果についての検証2

長引く外出自粛による生活リズムの乱れや新型コロナウイルスへの不安でご体調がすぐれない方も多いのではないかと思います。
 
サロン休業中、このようなネットの記事を読みました。
 
 
心の不安や運動不足、モバイルやネット等の情報などが睡眠へ影響し、悪夢というかたちになるのは自然なことかもしれませんね。
 
この記事の後半部分によると、悪夢には具体的で実際の出来事がそのまま再現される場合と、抽象的で比喩的な内容として出てくる場合があるそうです。現実に重篤な患者さんと接した医療関係の方や近親者の方以外でも、目に見えないウイルスを得体のしれない人間や怪物というイメージでとらえたり災害などと繋げて悪い夢を見ている方も多いのではないでしょうか。
夢は睡眠の中ではレム睡眠という、比較的浅い睡眠の時間に見ることが多いそうですが、悪夢は睡眠の質を下げるでしょうし、最近ではもっと深い睡眠の時間帯(ノンレム睡眠)でも夢をみることがわかっていて、ノンレム睡眠の最中に目が覚めてしまうと頭がすっきりせずぼーっとしてしまうそうです。
 
脳も身体も、睡眠時間に休息し細胞の再構築をします。記憶のメカニズムにも睡眠は不可欠な存在です。睡眠の質を下げないよう
日中身体をなるべく動かしてぐっすり眠れるようにしたり、朝起きる時間を変えずに日中長時間の昼寝などはしない。
テレビやSNSなどの怒りや不安を煽るだけだったり不確かだったりする情報を意識して制限する。
ウイルスがどのような物質でどうやって感染するのか。自分や近しい人がもし感染したかもしれなくなったらどのように行動したらいいのか、どのような条件があると重篤するのかなどを知っておくなど、敵を知り戦い方の基本を忘れずにいることも大事ですね。
脳のクールダウン、脳のクリーニング(整理)とも言えることが大事なんだと思います。
 
 
シロダーラはそうした睡眠の質の向上のためにもご利用いただけます。
 
残念ながら今はお休みしていますが、昨年末から行っているシロダーラ測定会では毎回シロダーラの前後にアンケートをとっていて
 
<精神面>
 ・焦ることが減ってきたか?: 80%
 ・心が穏やかになったか?: 100%
・イラすることが少なくったか?: 80%
 <身体面>
・眠りが深くなったか?: 80%
・眠りが早くなったか?: 80%
(%は3回アンケートをとったうち被験者全員(のべ)が〇とした率です)
 
と、シロダーラを受けていると心や睡眠がよい傾向にあるという結果が出ています。こうした体感と実際の脳波との相関関係を統計学的にデータ化することはなかなか困難ながら、定期的に継続してシロダーラを受けることでこうした傾向がUPしていることは確かのようです。
私個人の感覚でも、継続的に受けることでシロダーラ後の体調がよく、すっきり感が増しており、それは脳波の変化にもリンクしている気がします。
 
 
前回のコラムではシロダーラによって実際の脳波がどう変化するかを私自身が測定器を使って計測してもらったことを考察しました。あれから定期的に受け続けておりまして、私はこれまでに計4回定期的に受けています。継続的な利用で実際の脳波はどのように変化しているのか検証してみました。
 
 
下記、4回分の脳波のグラフを並べてみました。
 
見方としては、上から順に1回目から4回目まで。
それぞれの回で計4回計測しており、下から
(1)シロダーラ前(ベッドに寝た直後)
(2)シロダーラ中
(3)シロダーラ終了直後
(4)シロダーラ1時間後
となっています。脳波については棒グラフ中の色によって
赤:β(ベータ)波・・・一般的な活動状態
緑:α(アルファ)波・・・リラックス状態
青:θ(シータ波)波・・・まどろみの状態
の割合を示しています。
シロダーラはシータ波を増やし脳の疲労回復を手助けする、ということはこれまでのコラムで書いたとおりです。 
  
(4回の脳波の変移) 
 
 
測定初回からの特徴として、私は元々アルファ波(緑)の割合が多いタイプのようです。(同じように測定した集団の中にはシロダーラ前は赤が大部分という方も多いです)
そして、シロダーラ中はシータ波(青)も増えるけれどベータ波(赤)も増え、比較的3つの脳波が混在するのも4回通して同じです。
 
変化したこととしては
1,2回目はシロダーラを受けた直後から1時間後までシータ波がそれほど減っていませんでしたが、3回目からはシロダーラが終わった直後にシータ波が一番多い状態で(4回目の直後は今までで1番多い)、1時間後にはガクッと少ない状態に戻っています。
 
これはシロダーラ後のすっきり感が3回目から顕著になっている感覚とリンクしているのかな、と思われます。 
 
3回目ではシロダーラ中に自身は眠っている感覚はなく周りの気配もなんとなく感じているのに自分のイビキでハッとするという体験をしました。下記の施術中の脳波の時系列の図を見ても3つの脳波がめまぐるしく入れ替わり立ち替わり現れています。
 
(3回目のシロダーラ中の脳波の時系列図)
 
シータ波の定義のような、「身体は休んでいるけれど脳は起きている(意識はある)状態」にあったのかもしれません。
 
 
他の人が同じかどうかわからないのですが、私にとっては3回目以降の状態の方がその後のからだは楽に感じたようです。シロダーラ直後は非常にリラックスしていながらその後の体調のメリハリが出たという感じでしょうか。日中シロダーラを受けて夜お客さまをトリートメントという時も調子がよかった。睡眠もぐっすりです。
また、3回目以降は施術を受けるためにベッドに横になった時にすでにシータ波が結構出ていて、条件反射的にリラックス出来ている気もしました。
これらの意味でも何回か継続して受けて、私のからだがシロダーラに慣れてきてよい結果となってるのかなと考えています。
 
 
今は継続した測定会はお休みしていますが、新型コロナが落ち着いたらまた再開して、更に身をもってシロダーラを体感していきたいと思っています。
 
 
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